2019-05

Books

『名僧の書』目からウロコ。名僧の書は、実はこんなに面白い。

多分、書の解説書でここまでおもしろい本は他にないでしょう。書には性格があらわれるといいますが、一般にひろまっている名僧個人のイメージに流されず、その人が書き遺した文字そのものに対して見事な分析をされてます。奈良時代の怪僧・弓削道鏡(ゆげのど...
Books

『チベットの先生』ケツンサンポ・リンポチェの自伝

今日、『チベットの先生』を購入しました。私の根本ラマ(最も大切な師)・ケツンサンポ・リンポチェの自伝です。昨年(平成27年)に出版されたのに今まで手に取らなかったのは、何度も読み返した『知恵の遥かな頂』を文庫化しただけかと思っていたからです...
日本

ケツンサンポ・リンポチェが日本に建立された塔

信州善光寺の裏山に私の根本ラマであるケツンサンポ・リンポチェが多田等観師らと共に昭和39年に建立された宝篋印塔を参拝してきました。塔に刻まれた「ケツン・サンポ」というお名前を見たとき、リンポチェのお墓に参ったような気になってしまい涙が出まし...
India

インド デリーにて

「日本人、コレ買ウ、コレ」 タイガーバームと万能ナイフを入れた箱を片手に、目つきの鋭い男が必要以上に近づいてきた。 いらないよ。「高クナイ。買ウ、コレ?」 いらないよ。 男は急に小声になって言った。「ちゃらーす買ウ?ちゃらーす?」 いらない...
India

インド ヴァラナシにて 5

数ヶ月かけて南インドとスリランカを一周した後、私は再びヴァラナシへ戻ってきた。 牛と人とゴミだらけの町。 ところどころ牛糞が放置されている路地を宿へ向かう。 宿のオヤジは私の顔を見ると目を見開いて見せた。「元気?ネパールはどうだった?」 今...
India

インド エローラにて

自らの豊満な胸をわしづかみにする恍惚の女神。 胸と、両手と、顔が崩れ落ちた彫像を前に私はそのような女神をみた。 カイラーサナータ寺院の入り口に浮き彫りにされたその女神は、この黒い寺院の思想を強く訴えている。 女神は蓮の花の上で蓮華座を組んで...
India

インド クイロンにて

南インドを流れる水路を、船はゆっくりと進んでいく。 ところどころには木々が途切れた場所があり、民家や学校があった。 船を見ると、子供たちは手を振った。「ワーオ!」 近くにいたアメリカ人のヒッピーが大袈裟に感動してみせた。 おだやかな、やさし...
India

インド バルカラにて

水平線が視界いっぱいに伸びていた。 断崖絶壁の上から見渡す海は、どこまでも碧かった。 私は崖の上を北へ歩いていた。 店や屋台がなくなり、ヤシが林立する斜面を降りてゆく。 遠くから、男たちのかけ声が聞こえる。 ヤシ林の向こうに、白い砂浜が見え...
India

インド カーニャクマリにて

真っ黒で、ごてごてした体にぎょろりとした白目。南インドの寺院に祀られた神像の中で印象に残った神は、ほとんどが真っ黒だった。 インドの宗教画に描かれる写実的な神々とはまったく違う、限りなく抽象的で原始的な神々。 像によっては真っ赤な舌を出した...
India

インド ポンディシュリーにて 2

インドが植民地だった昔、ポルトガル人が造った街、ポンディシュリー。 この街はインドらしくなかった。 街の中心に公園があって、そこから放射状に道路が延びている。円形の道に囲まれた円形の街だ 私は一旦、円の中に入り、中心へと向かった。 そして、...